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井戸ポンプの法定耐用年数とは?交換タイミングや交換費用をご紹介

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2023年01月30日

自宅や所有する土地に井戸があり、井戸水を利用している場合は井戸ポンプを設置している場合が多いでしょう。
しかし、1つの井戸ポンプをずっと使用できるわけではなく耐用年数が決められています。

今回は、井戸ポンプの法定耐用年数はどれぐらいなのか、交換すべきタイミングや交換する際に必要となる費用を紹介していきます。
井戸ポンプを使用している方、井戸ポンプの設置を検討している方は必見です。

井戸ポンプの法定耐用年数とは?交換タイミングや交換費用をご紹介

井戸ポンプとは水をくみ上げるもの

そもそも井戸ポンプとは、井戸水をくみ上げるために必要なものです。
井戸ポンプには、昔ながらの手動ポンプ(手押しポンプ)と電動ポンプの2種類があります。
ポンプ自体のタイプも浅井戸と深井戸があり、深井戸の場合はジェット式と水中式など井戸によって適したポンプが異なります。

電動ポンプを使用すれば、水道水と同じように蛇口をひねると井戸水が出るので手軽です。
しかし、手動ポンプでは不要な電気代が必要となり、災害などで電気が止まった場合、手動ポンプは使用できなくなります。

また、浅井戸と深井戸の違いは井戸の深さです。
5〜10m程度の深さであれば浅井戸、それ以上深い場合は深井戸を使用する場合が多いです。

井戸ポンプの法定耐用年数は12年程度

国税庁が定めている、井戸ポンプのような水道業用設備の耐用年数は12年です。
しかし、法定耐用年数は必ず12年間使用できるといった保証ではありません。
早い場合は7〜8年程度で交換が必要になる場合もあります。

逆に、特に不調もなく20数年使える場合もあります。
次に、井戸ポンプの交換が必要な症状やタイミング、費用などを紹介していくのであらかじめ知って、日ごろからチェックしておくとよいでしょう。

交換が必要な症状やタイミング

井戸ポンプを交換すべきタイミングは、「使用中に何か違和感を感じたタイミング」です。
使用中特に違和感などを感じない場合は、耐用年数を過ぎて使用しても問題はありません。

使用中などに以下の症状があれば、それは交換が必要なタイミングです。

● 水量が不安定
● モーター音がいつもよりうるさい
● 使用していないのにポンプが勝手に作動する
● 電源が入らない
● 漏水や漏電をしている

上記の症状の中でも、漏水や漏電はできるだけ早い修理などの対策が必要かもしれません。
症状によっては、交換ではなく修理すれば正常に戻る場合もあります。
しかし、長期間使用している井戸ポンプの場合は修理よりも交換のほうが安く抑えられる可能性もあります。

修理にするか、交換にするかは見積もりなどを依頼して検討するとよいでしょう。

交換する際に必要な費用

井戸ポンプの種類によって必要になる費用はさまざまで、1つの目安として4〜10万円程度の費用になります。
こちらは交換作業のみに必要な費用です。

そのため、新しく取り付けるポンプ代と取り外したポンプの処理費用が別途必要になる場合が多いです。
見積もりをする際には、ポンプ本体代や処理費用は含まれているのか、含まれていない場合はどれくらいの費用がかかるのか、確認するようにしましょう。

井戸ポンプ交換の注意点

井戸ポンプの交換を業者に依頼する際には、思わぬトラブルが起きる可能性もあります。
そんなトラブルを避けるためにも、ここで紹介するような注意点に気をつけてください。

近隣の住宅に知らせる

井戸ポンプを交換する際には、ある程度の騒音や振動は避けられません。
近隣の住宅にはどうして迷惑をかけてしまう可能性があります。
近隣との騒音トラブルなどを避けるためにも、工事をする前には必ず告知や挨拶をしましょう。

告知には、工事の日程や時間などできるだけ詳細に伝えると安心してもらえます。
工事を依頼する業者によっては、こういった挨拶回りを代わりに行ってくれます。
事前に、あいさつ回りはどちらが行うのか確認しておきましょう。

水道局指定の業者へ依頼する

井戸ポンプの交換など水道工事業者には、水道局指定業者と非指定業者があります。
交換や修理などの依頼をする際には、水道局指定業者へ依頼するようにしましょう。
水道局指定業者は、一定の基準を満たし水道などの設備に関する工事を適切に行えると水道局から認められた業者です。

法律に則った費用相場や工事を行ってくれます。
非指定業者もすべてが悪徳な業者といったわけではありませんが、素人で見分けるのは難しいでしょう。

見積もりで追加費用の項目を確認する

井戸ポンプの交換や修理をお願いする際には、見積もりの作成をしてもらう場合が多いです。
しかし、この時に見積もりの費用があまりにも安過ぎる場合は、後ほど追加費用を請求されてしまう可能性があります。

見積もりを作成してもらった際には、追加費用がかかる可能性はあるのか、かかる場合はどれくらいかかるのかを必ず確認しておきましょう。

まとめ

今回は、井戸ポンプの法定耐用年数はどれぐらいなのか、交換すべきタイミングや交換する際に必要となる費用を紹介しました。
井戸ポンプの耐用年数は12年ほどです。

しかし、使い方によっては7〜8年程度になる場合もあり、不調がなければ20年ほど使い続けることも可能です。
井戸ポンプの交換タイミングは、水量が不安定だったり電源が入らなかったりした際には井戸ポンプの交換を検討しましょう。