コラム｜東京・品川・大井・渋谷の給排水設備工事・住宅リフォーム｜濱島設備

2023年02月27日

「マンションに設置する給水・排水ポンプにはどんな種類がある？」そう考えているマンションオーナーの方は、きっといるでしょう。
自身が保有するマンションの給水・排水ポンプ交換を検討しているが、どの種類を選んだらいいかわからないと、迷っている方もいるはずです。

この記事では、マンションにある給水・排水ポンプの種類をそれぞれ紹介します。
記事を読めば自身のマンションに合った給水ポンプを、速やかに迷わず選べるでしょう。

給水ポンプの種類｜綺麗な浄水を各戸に提供する

給水ポンプとは、受水槽に貯水された水を各戸に給水するためのポンプです。
マンションは一戸建てとは異なり、一度に多数の家に給水する必要があります。
そのために、給水ポンプの設置が不可欠です。
ここでは、給水ポンプの種類について詳しく解説していきます。

1.水槽給水型（揚水）

水槽給水型とは、屋上に給水タンクを設置してそこに一度水をあげて各戸に排水するタイプの給水方法に使われるポンプです。
一度高いところまで水をあげてしまえば、あとは重力で各戸に電力などを使わずに給水できます。

給水ポンプは地上から屋上の水槽へ水をあげるときだけ使います。
水槽の中に水が少なくなるとポンプでくみ上げる仕組みなので、効率よく電気代も節約できるのがメリットです。

その一方で、水槽に水が溜まっている時間が長くなり、清潔な水を各家に支給し続けるには、定期的な清掃が欠かせません。
また、受水槽が建物の美観を損ねるのもデメリットです。

2.加圧給水型

加圧給水型のポンプは、受水槽から直接各戸へ水を圧送する際に使われているポンプです。
高架水槽を用いないので、管理する手間がかかりません。

昔は小規模なマンションでしか使えないポンプでしたが、現在は技術の進歩により中期補～大規模なマンションでも加圧式給水型が増えています。
築年数が古い水槽給水型を設置したマンションでも、大規模リフォームを行って加圧給水型に切り替えるところもあります。

加圧給水型のメリットは、高架水槽の清掃やメンテナンス等が不要になり、建物の美観を保つ点です。
また、受水槽に水を溜める時間が少ないので、水を清潔のまま保てます。

デメリットとしては、水槽型に比べると高額な電気代と、停電時の水道停止があげられます。

3.直接増圧給水型

直結増圧給水方式とは、貯水槽を使わず水道本管から引き込んだ水を加圧し給水する方式です。

増圧ポンプを用い、給水管内の水圧を増して貯水槽がなくても高い場所にある住宅へ一度に給水が可能になります。
中規模のビルやマンションに近年取り入れるところが増えています。

直接増圧給水型一番のメリットは、受水槽や高架水槽の設置スペースが不要になり、土地を有効活用できる点です。
また、水槽の清掃や管理負担がなくなり清潔な水を各家に給水できます。
ランニングコストもかからず、電気代も最低限ですむのもメリットです。

デメリットとしては、断水したとたんに水が止まってしまいます。
また、建物の形や高さによっては設置費用が高額になるので、注意が必要です。

4.加圧切替型

加圧切替型とは、老朽化した水槽給水型の給水を加圧式に切り替える際に用いられる方式です。
揚水ポンプを給水加圧ポンプに変更して、加圧式に切り替えます。
貯水槽は不要になり、メンテナンスの手間もかからなくなるのがメリットです。

その一方で、揚水ポンプよりランニングコストがかかり、電気代が上がる可能性もあります。
しかし、老朽化した水槽を新しいものと取り替えるよりは費用を抑えられるでしょう。

排水ポンプの種類｜生活排水や雨水を吸い上げる

建物には、給水施設と共に排水施設が必要です。
排水施設に使われるのが、排水ポンプです。
排水ポンプは「汚水用排水ポンプ」と「雑排水用ポンプ」の2種類です。

汚水用排水ポンプとは、その名の通り汚水を排水するためのものです。
吸引力が強く、多少の異物があっても吸い取ってしまいます。
トイレをはじめとする汚水を排出するために用いられますが、硬いものやポンプの直径より太いものはつまってしまうので、気をつけましょう。

雑拝趨用ポンプは、キッチンやお風呂など異物が少ない水を排水するために用います。
汚水用排水ポンプよりは吸引力が弱く、多少のものでもつまってしまうので注意が必要です。

ポンプの寿命は種類で違う？

ポンプの寿命は、10年～15年であり種類によってそれほど大差はありません。
給水も排水も一定の圧力で行われるので、よほどでないと大きな負荷がかかるケースはないでしょう。

そのため、寿命の目安はわかりやすいともいえます。
ポンプが故障すると、断水や排水困難といった問題が持ち上がり、最悪の場合は汚水の逆流が起こるかもしれません。

ポンプの寿命が近づいてきたら、できるだけ早めに業者へ連絡して、交換が必要かどうかチェックしてもらいましょう。
また、排水ポンプは大雨など水害が起こったあとは点検が必要です。

まとめ

今回は水ポンプの種類について解説しました。
集合住宅の給水ポンプ、排水ポンプは快適で健康な生活を送れるかどうかの生命線です。
もし、ポンプが故障して交換まで時間がかかれば、多くの方の生活が難しくなります。

濱島設備では、各種ポンプの点検・保守から修理・交換までトータルで行っています。
ポンプの点検や保守の業者を探しているマンションのオーナー様は、ぜひ一度ご相談ください。