お役立ちコラム
column
ポンプの呼び水のやり方は?水が出てこない原因について解説!
column
2022年11月27日
「ポンプから急に水が出なくなったから、呼び水をしたいんだけどやり方が分からない…」と悩んでいる方も多いでしょう。
そこで今回は、ポンプの呼び水のやり方やポンプから水が出てこない原因を解説します。
正しく呼び水ができなかったときのための最終的な対応方法もご紹介しているので、安心してご覧くださいね。
そもそも呼び水とは?
呼び水とは、水面とポンプの手押し部分の間の管を水で満たすことです。
もし、ポンプに空気が入っていたのであれば手押し部分を上に動かしたとしても、ただ空気の膨張や収縮が行われるだけで、水が出てくる可能性はありません。
空気は縮みやすい特性を持っているので、手押し部分に力を入れても上手く力が伝わらないため、水を上手に引っ張ってこられないのです。
そのため、呼び水で配管内の隙間を埋め、ポンプから水が出てくるようにする必要があります。
ちなみにポンプは空気が入っている状態で押し込むと壊れてしまう可能性があるため、配管をすべて水で満たしてから押し込むようにしましょう。
ポンプから水が出てこない原因5つ
ここでは、ポンプから水が出てこない原因を5つ解説します。
ポンプから水が出てこない原因によって対策方法がそれぞれ異なっています。
ポンプから水が出てこない原因を明らかにしたうえで、それぞれの対策に努めましょう。
地下水の水位の低下|汲み上げられるだけの水を溜める
ポンプから水が出てこない原因の一つに地下水の水位の低下が挙げられます。
通常は吸込管の中にある程度水が貯まっているのですが、地下水の水位が低下してしまうと十分な水が汲み上げられなくなり、ポンプから水が出てこない状態になります。
この場合は汲み上げられるだけの水を溜めなければ、ポンプを使用できません。
汲み上げられるだけの水を溜めたうえで、再度使用しましょう。
地下水の凍結|-4度以下は注意が必要
冬になると地下水の凍結が原因で、ポンプから水が出てこなくなる場合があります。
一般的に気温が-4度以下になると水は凍結されやすいといわれているため、冬場にポンプから水が出なくなったら地下水の凍結を疑いましょう。
地下水が凍結した場合は、50度ほどのお湯とタオルを用意して解凍させると、ポンプから水が出てくるようになります。
ただ、早く水を使用したいからといって、いきなりポンプにお湯をかけてしまっては破裂してしまう可能性も考えられるでしょう。
ポンプを解凍したい場合は、以下の手順で行ってください。
1. 水道管の凍結している部分にタオルを巻く
2. 50度のお湯をタオルの上からかける
3. お湯をかけつつ、蛇口をひねって水がしっかり出てくるか確認をする
上記の方法を実施し、ポンプから水が出なくなったら解凍するようにしましょう。
経年劣化|ポンプの耐用年数は約10年間
経年劣化が原因で、ポンプから水が出なくなっている場合も考えられます。
水を汲み上げる際に使用しているポンプは消耗品であるため、使えば使うほど劣化していって不具合が発生するようになるからです。
ポンプの主な耐用年数は約10年間といわれているため、10年以上同じポンプを使用し続けている場合は経年劣化を疑って、ポンプの交換を検討したほうがよいでしょう。
目詰まり|ストレーナー・砂こし器の穴に異物が詰まる
ポンプが目詰まりを起こした場合は、水が出なくなります。
ポンプの中には異物が入らないようにストレーナーや砂こし器が部品として採用されている場合があり、その部品の穴に異物が入ると水が出なくなってしまうのです。
ですので、ポンプから水が出なくなった場合は目詰まりを疑い、ストレーナーや砂こし器に異物が入っていないかを確認するとよいでしょう。
呼び水の減少|ポンプから水を汲み上げる役割を担っている
呼び水が減少したことで、ポンプから水が出なくなった可能性も考えられます。
ポンプには吸水管と呼ばれるパーツが存在しており、そのパーツによって水が汲み上げられています。
基本的に吸水管には呼び水が入っていて、いつでもポンプから水を汲みあげられるようにしているのです。
しかし、呼び水が少なくなって水を上手く汲み上げられなくなり、結果的に水が出なくなってしまいます。
後ほど詳しく解説する呼び水のやり方を把握し、呼び水が少なくなったら呼び水を増やして対策をしましょう。
ポンプの呼び水のやり方
ポンプの呼び水のやり方は、以下のとおりです。
1. 循環アダプターのフィルターを左に回して外す
2. 循環アダプターの上部分より5cm以上まで浴槽に水を入れる
3. 吹き出し口にシャワーホースの先端を当てて水を注ぎ入れる(ホースで当てた側の吹き出し口を指でしっかり押さえておく)
4. 循環アダプター本体から空気が出なくなったら終了する
5. 循環アダプターをはめ込み右に止まるまで回して固定する
ポンプの呼び水のやり方は、循環アダプターにシャワーホースを取り付けて水を送り込めばできます。
ポンプから水が出てこなくて困っている方は、本記事を参考にして呼び水をやってくださいね。
正しく呼び水ができなければ、ポンプの修理依頼を!
先ほど解説したポンプの呼び水のやり方を実施しても、中々ポンプから水が出てこない場合もあるかもしれません。
そのような場合は、専門業者へポンプの修理依頼をしてみるとよいでしょう。業者へ修理依頼をする場合は、およそ1万5,000円~4万円ほどだといわれています。
ただ、業者によっては出張費用も追加でかかる可能性があるため、あらかじめ依頼する業者の費用の内訳を調べてみるとよいでしょう。
まとめ
呼び水はポンプから水を汲み上げる役割を果たしているため、呼び水が少なくなっていると水の汲み上げが行えません。
また、経年劣化や目詰まりなどのさまざまな理由でポンプから水が出てこなくなる理由も十分に考えられます。
再度呼び水不足にならないためにもしっかり原因究明を行い、本記事を参考にしてポンプ内を呼び水で満たしましょう。
関連記事
RELATED ARTICLE