お役立ちコラム

column

高置水槽方式のメリット・デメリットとは?受水槽の管理方法も解説

column

2022年11月25日

皆さんの中には給水タンクを街中で見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし見かけたとしても、あれがどういったものなのか具体的にご存知の方は少ないかもしれません。
今回の記事では給水タンクの仕組みや種類を詳しく紹介し、また設置するときに覚えておきたい点を確認していきます。
これから設置を考えている方、また設置済みでメンテナンスなどがよく分からない方はぜひご覧ください。

高置水槽方式のメリット・デメリットとは?受水槽の管理方法も解説

知ってる?給水方式は種類が豊富

ビルの屋上や学校にも設置されているのをよく見かける給水タンク。
しかし一言に給水タンクと言っても給水方法にはいくつかの種類があるのをご存知でしょうか。

給水タンク、あるいは受水槽の給水方法は以下の種類に分かれています。

・高置水槽式
・ポンプ直送式
・圧力水槽式

以上3つの使い分けとしては、主に給水する場所や使用水量などが影響します。
たとえば、ポンプ直送式の場合は小規模の建物に多く使用されている方式です。
利用される水量に合わせてポンプの台数や回転数の調整によって給水ができるため、小中規模施設での利用がしやすいのです。

このように場所に合わせて給水タンクの給水方式は違ったものが取られており、もし設置する際には自分が設置したい施設の規模や用途をきちんと考えなければならないでしょう。

高置水槽方式ってどんな特徴がある?

さまざまな方式のある受水槽。
その中でも多くの施設で利用されているのが高置水槽方式です。
受水槽といえばこの方式のものを思い出す方も多いでしょう。

マンションやビル、学校の屋上などに設置されている高置水槽は、中高層建物など規模が少し大きめの建物に設置される場合が多い受水槽です。
そのため、多くの公共施設などでも利用されるため目にする機会が多いと感じるのでしょう。

高置水槽方式では受水槽に溜めた水をポンプで押し上げて、水野落下する勢いで施設の核場所に水を供給します。

災害時でもすでに水が貯蔵されているため、水の供給が止まりません。
災害時の避難施設となっている場所には設置が多い理由はここにあるのです。

高置水槽方式にもあったメリット・デメリット

ここまで高置水槽方式について説明してきましたが、より詳しく知るにはメリットとデメリットを把握しておくのが必要です。
これから設置したい方は特にチェックしておきましょう。

高層階にも給水できるなどさまざまなメリット

先にも述べたように高置水槽式は、水を貯蔵できるといった点とポンプで各部屋に供給ができるのが大きなポイントです。
各部屋の供給は高層階でもポンプがあるため滞りなく供給ができるのはメリットです。

大きな建物の管理をしている方にとっては、供給に関してこちらを利用するとスムーズに行えます。

加えてポンプで必要な分だけ水を供給し、また使用した分だけの水をくみ上げる特徴があるため、電気代が抑えられるのは建物を管理していくうえではメリットでしょう。

設置コストが高くなる?いろいろなデメリット

しかしメリットがある一方で、もちろんデメリットもあります。
高置水槽式でのデメリットの1つは、設置コストが高い点です。

初期費用としても建物の下に設置する受水槽と、建物の上部に設置する高置水槽の2つを用意する必要があるため、ほかの方式よりも高くつく場合があります。

また年に1度は必ず清掃を行わなければならない法定があるため、メンテナンスコストもかかります。
設置する際には、設置したあとにかかってくる費用についても考える必要があるのです。

放置してはいけない!高置水槽式は管理・点検が重要

メンテナンスコストがかかるのは先にも述べましたが、特に忘れてはならないのは清掃です。
年に1度の貯水槽清掃は必ず行わねばならないのは法で定められていますが、それに加えて10トン以上を貯蔵する水槽の場合には、簡易水道検査も必要とされます。

設置にあたってはそうした面倒はあるものの、高置水槽の清掃は管理者としての義務です。
必ず行うようにしてください。

難しい高置水槽式の手入れはどうやって行う?

安全な水の供給を保つため、定期的なメンテナンスは必須です。
しかし、自分で掃除などを行うのは難しいのも現実です。

自分でやろうとする場合、受水槽と高置水槽の掃除はもちろんですが、ポンプなどの周辺設備の点検も行わねばなりません。
ポンプやバルブなどのチェックは怠りがちですが、壊れたまま放置したりすると建物全体にかかわるトラブルになりかねません。

細かい部分もありますが、きちんと見て回れるようにチェックリストなど活用するとよいでしょう。

心配なら業者に頼むと安心安全

そうは言っても、大型の設備ですから自分自身で点検を行うのは骨が折れてしまいます。
またあまりに大型の場合、無理に自分で点検や掃除を行うと思わぬ事故につながる可能性があります。

それを避けるために、業者を利用するのもよいでしょう。
業者によっては、忘れがちな年1度のメンテナンスや定期的な掃除を継続で行ってくれるためチェック漏れがなくなります。

プロに頼むと自分だけでは気付かなかったポイントもチェックしてくれるので、素人だけでやるより安全ともいえるでしょう。

まとめ

巷でよく見かける給水タンクですが、方式によって使われ方が違うことがお分かりいただけたでしょう。

その中でも高置水槽式はそのメリットの多さから公共の施設やマンションによく使われるものです。
ご自身が設置される際には、メンテナンスを忘れないように心がけてください。